工場や倉庫などの入荷出荷作業における腰痛対策(労災も含む)

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工場や物流倉庫などで入荷出荷作業を行う方々には、腰痛防止対策や現環境の改善を日々考えられている方も多いでしょう。

この記事では、入出荷などの作業中の腰痛について、腰痛の労災、そして、労働環境はどのように改善すればいいかについて、まとめました。

 

Contents

重労働による女性・シニア世代の腰などへの負担の増大

労働環境

入荷出荷などの倉庫内作業は女性・シニア世代には、特に過酷な労働環境です。
季節ごとに変わる気温、他にも重い荷物、長時間の立ち作業、移動距離、危険と隣り合わせと言った職場環境を抱えている会社も多くあります。

それに対応するため、少子高齢化が進行し若年層が減る日本の原状に鑑み、厚生労働省が令和元年12月に、『生涯現役社会の実現』を目標に掲げています。

女性・シニア世代の体力の限界

女性の基本筋肉量は男性に比べて約30%前後少ないと言われています。
そのため、男女での体力の差が生まれます。

また、シニア世代の方々も歳を重ねる度に基本筋力・体力は衰えます。

入荷出荷などの作業中の腰への痛みを庇う負荷と、腰痛・ぎっくり腰

身体の癖

人の身体は長時間同じ姿勢を耐える構造になっていません。なぜなら、長時間同じ姿勢を続けると筋肉は固りやすくなるからです。
他にも、本人とっては楽かもしれないものの、無意識のうちに体重を不自然に片足に乗せ骨盤を歪ませているケースもあります。

これらは腰痛の原因になります。

下記のような動作は腰への負担が大きく、ぎっくり腰にならなかったとしても慢性的な腰痛を引き起こす可能性が高いです。

・物の持ち上げ
・積み込み
・荷下ろし
・物を抱えたまま腰をひねる動作
・長時間の中腰・屈みの姿勢から立ち上がる

腰痛・ぎっくり腰は労災認定されるのか?されないのか?

仕事中のぎっくり腰が労災と認定されるには、一定の基準をみたす必要があります。

また、医師により「療養の必要がある」と診断されたもの限ります。

認定されるケース

下記の2種類のケースが労災として認められます。

【ケース1】災害性の原因の腰痛(下記abの要件をどちらも満たすもの)

a、腰の負傷または負傷の原因となった力の作用が、作業中の急な出来事によって生じたと明らかに認められた場合。
b、腰に作用した力が腰痛を発症し、また、腰痛の既往歴・基礎疾患を著しく悪化させたと医学的に認められること。

【ケース2】災害性の原因によらない腰痛

突発的な原因ではなく、重量物を取り扱う作業など腰に負担のかかる労働者に発生した腰痛で、作業の状態・作業期間などから見て、仕事が原因で発症したとみとめられるもの。

これら2種類を厚生労働省が腰痛労災認定として基準を設けています。

認定されないケース

例えば、業務中落とし物を拾うため屈んだ際に痛めた場合

仕事中ペン・書類など落とし拾おうとしたときの腰痛は、日常の私生活でも行う動作です。
日常生活でも行う動作は、労災認定が非常に通りにくいと思ってください。

労災に関しては今後詳しく記事を書きます。

腰痛・ぎっくり腰を引き起こさないための対応策

オペレーションの変更、ケアのプログラム化、、サポーター・パワードスーツの導入

オペレーションの変更

腰痛に対するアクシデントを未然に防ぐには、人員配置の見直し・変更などが有効です。
スタッフの負担に配慮した配置をすることだけでも職場のパフォーマンスは向上します。

ケアのプログラム化

筋肉疲労はパフォーマンスを下げ、ひいては怪我の一因となります。
しかし、始業前の体操などで誤って過剰に運動をすると悪循環を引き起こしてしまいます。

いきなり激しい運動をするのではなく、身体が温まる程度がベストです。
柔軟体操は、痛気持ちいい程度に、鼻から息を吸って口から息を吐く事を意識してください。

サポーターやパワードスーツ・アシストスーツの導入

まず、姿勢を正しくして腰への間違った負荷を無くす為のものとして、腰痛サポーターがあります。
装着経験のある方はわかると思いますが、腰を矯正されてるいることを感じます。

また、パワードスーツやアシストスーツにはサポーターと同様に姿勢を矯正すること以外に、モーターの力で腰を持ち上げてくれる力や腕力の補助機能も付いた物まであります。
これらの補助を得られれば、今後、女性・シニア世代による活躍の場が増え『生涯現役社会の実現』へ近づきます。

サポーターやパワードスーツ・アシストスーツを選ぶなら

腰用コルセット『プロハード026・027』

メーカーであるダイヤ工業(株)では多種多様なサポーターをラインナップしており、全身から部位ごとまで自分に合った物が見つけられます。
https://www.daiyak.co.jp/

サポーターを使用することで筋肉の負担を減らします。

 

マッスルスーツ

腰の補助用として(株)イノフィスが提供するマッスルスーツがあります。こちらの製品は、ゴムチューブへの圧縮空気注入により人口筋肉を作り、軽量かつ簡易な構造で柔らかく、収縮するだけなので安全に使えます。
https://innophys.jp/

圧縮空気の力で、サポーターに比べてより強いアシストをします。

 

ATOUN(アトウン)パワードスーツmodel Y シリーズ

パナソニックのベンチャー子会社ATOUN社が開発したパワードスーツ・アシストスーツです。
モーターの力により腰と腕のサポートをしており、更に3つのモード(アシスト、歩行及びブレーキのモード)が備わっており、パワフルかつより自然な動きに近い動作が可能になります。
https://atoun.co.jp/

モーターによる力で、圧縮空気に比べより圧倒的に強いアシストでサポートします。

 

まとめ

●重労働による女性・シニア世代の腰などへの負担の増大

●入荷出荷などの作業中の腰への痛みを庇う負荷と、腰痛・ぎっくり腰(急性腰痛症)

●腰痛・ぎっくり腰は労災認定されるのか?されないのか?

●腰痛・ぎっくり腰を引き起こさないための対応策

●サポーターやパワードスーツ・アシストスーツ選ぶなら

工場などで物流業務に携わる皆様の腰痛防止、現職場環境改善に関する解決策の1つとなれば幸いです。
元医療従事者による腰痛に関する記事が追加されています。

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なお、当社アスモチ(株)パワードスーツ販売レンタル事業部ではパワードスーツATOUN(アトウン)の販売・レンタルをしております。
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